AGA治療中の体調変化と相談先

AGA治療中の体調変化と相談先

AGA治療薬(フィナステリド、デュタステリド)を服用中に、もし何らかの「体調変化」を感じた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。それが薬の副作用なのか、それとも別の原因なのか、自己判断は難しいものです。早期に適切な対応をとるために、注意すべき症状と相談先について知っておきましょう。まず、注意すべき体調変化としては、前述した「肝機能障害」を示唆する症状が挙げられます。「全身の倦怠感(だるさ)」「食欲不振」「吐き気・嘔吐」「皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)」「尿の色が濃くなる(褐色尿)」といった症状が現れた場合は、すぐに服用を中止し、速やかに処方を受けた医師またはかかりつけ医に連絡・受診してください。放置すると重篤な状態になる可能性もあります。次に、報告されている主な副作用である「性機能関連の症状」です。「性欲が低下した」「勃起しにくくなった(ED)」「射精時の感覚が変わった」「精液の量が減った」などを感じた場合も、我慢せずに医師に相談しましょう。症状の程度や生活への影響などを考慮し、医師が今後の治療方針(減量、休薬、薬剤変更など)を判断します。その他、「抑うつ気分」「めまい」「乳房の圧痛や腫れ」「腹部不快感」などが現れた場合も、医師に伝えることが重要です。これらの症状が必ずしも薬の副作用とは限りませんが、可能性の一つとして考慮し、原因を特定する必要があります。体調変化を感じた際の相談先としては、まずは「薬を処方してもらっている医師」が第一です。その医師が、あなたの治療内容や健康状態を最もよく把握しています。かかりつけの内科医がいる場合は、そちらにも相談し、情報を共有しておくと良いでしょう。また、薬に関する一般的な質問や、副作用に関する初期的な相談であれば、「調剤薬局の薬剤師」に相談することも可能です。薬剤師は薬の専門家であり、適切なアドバイスや、必要であれば医療機関への受診を勧めてくれます。大切なのは、「いつもと違う」と感じたら、些細なことでも軽視せず、早めに専門家に相談するということです。自己判断で服用を続けたり、中止したりすることは避けましょう。早期の相談と適切な対応が、あなたの健康を守り、安心して治療を続けるための鍵となります。