ブラッシングの際にパチパチと起こる「静電気」。実はこれ、薄毛が気になる男性にとっては、避けたいトラブルの一つです。静電気は、髪のキューティクルを傷つけ、乾燥やパサつき、切れ毛の原因となるだけでなく、ホコリやチリを吸い寄せて頭皮環境を悪化させる可能性もあるのです。健やかな髪と頭皮を守るためには、静電気を起こしにくい素材のヘアブラシを選ぶことが重要になります。静電気が起こりやすいのは、一般的に「プラスチック製」のブラシです。安価で手入れがしやすいというメリットはありますが、乾燥した季節などは特に静電気が発生しやすく、ブラッシングによって髪が広がったり、まとまりにくくなったりすることがあります。キューティクルが剥がれたり、傷ついたりするリスクも高まります。一方、静電気が起きにくいとされる素材の代表格が「天然毛」のブラシです。豚毛や猪毛といった動物の毛を使ったブラシは、人間の髪の毛と成分が近く、摩擦が起きにくいため、静電気が発生しにくいという特徴があります。また、天然毛に含まれる適度な油分が、ブラッシングによって髪全体に行き渡り、自然なツヤを与えてくれる効果も期待できます。豚毛は比較的柔らかく、髪が細い方や量が少ない方にも使いやすいでしょう。猪毛は豚毛よりも硬めで、髪にしっかりとテンションをかけたい方や、髪の量が多い方に向いています。ただし、天然毛ブラシは水洗いに弱いものが多く、手入れに少し手間がかかる点や、価格が高めになる点がデメリットとして挙げられます。「木製」のブラシも、静電気を起こしにくい素材として人気があります。木のピン(櫛歯)は、頭皮へのあたりが優しく、心地よいマッサージ効果も期待できます。竹製のピンなども同様です。木製ブラシは、見た目にもナチュラルで温かみがあり、長く愛用できるのも魅力です。ただし、こちらも水濡れには注意が必要です。薄毛が気になる男性は、髪や頭皮への負担を少しでも減らすために、静電気を起こしにくい天然毛や木製のブラシを選ぶことを検討してみてはいかがでしょうか。もしプラスチック製のブラシを選ぶ場合でも、静電気防止加工が施されているものを選ぶなどの配慮をすると良いでしょう。素材選び一つで、日々のヘアケアの質が変わってきます。
2月20