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治療も選択肢!30代女性の薄毛対策

治療も選択肢!30代女性の薄毛対策

セルフケアや髪型の工夫だけでは、薄毛の悩みが改善しない、あるいは進行が止まらない。そんな30代女性にとって、「医学的な治療」も有効な選択肢の一つとなります。女性の薄毛治療も進歩しており、原因や症状に合わせて様々なアプローチがあります。ただし、治療にはメリットだけでなく、デメリットや注意点もあるため、専門医とよく相談することが重要です。女性の薄毛治療で、まず第一選択として考えられることが多いのが「ミノキシジル外用薬」です。ミノキシジルは、毛母細胞を活性化させ、発毛を促す効果が医学的に認められている成分です。日本では、女性向けにミノキシジル濃度1%のものが市販薬(第一類医薬品)として販売されています。医師の処方であれば、より高濃度のものが使用できる場合もあります。効果を実感するには、最低でも6ヶ月程度の継続使用が必要です。副作用として、頭皮のかゆみやかぶれ、初期脱毛などが起こることがあります。次に、もし薄毛の原因として男性ホルモンの影響(FAGA)が強く疑われる場合には、「スピロノラクトン」という内服薬が、医師の判断により自由診療で処方されることがあります。これは抗アンドロゲン作用を持ち、抜け毛を抑制する効果が期待されますが、ホルモンに作用する薬であり、副作用(高カリウム血症、月経不順など)のリスクがあるため、医師による厳重な管理が必要です。妊娠中・授乳中は禁忌です。また、髪の成長に必要な栄養素を補給する目的で、「パントガール」などの治療補助剤(サプリメントに近い)が用いられることもあります。これは、びまん性脱毛症などに対して効果が期待されますが、医薬品ほどの強い効果はありません。さらに、より積極的な治療として、頭皮に直接成長因子などを注入する「メソセラピー」や「PRP療法」といった再生医療系の治療も、一部のクリニックで行われています。これらも自由診療となり、効果や安全性についてはまだ確立されていない部分もあります。どの治療法が適しているかは、薄毛の原因、進行度、年齢、健康状態、そして予算などによって異なります。まずは皮膚科や女性薄毛専門クリニックを受診し、正確な診断を受けることがスタートラインです。そして、医師から各治療法のメリット・デメリット、リスク、費用などについて十分な説明を受け、納得した上で、自分に合った治療法を選択するようにしましょう。