サプリメントは薬ではなく食品だから安全だと思われがちですが、誤った飲み方や過剰摂取をすれば副作用のリスクはゼロではありません。特に育毛サプリに含まれる成分の中には、注意が必要なものがいくつかあります。例えば「亜鉛」は、摂りすぎると銅欠乏症による貧血や、胃痛、吐き気などの消化器症状を引き起こすことがあります。また、「イソフラボン」は女性ホルモンに影響を与えるため、過剰摂取はホルモンバランスを乱し、生理不順や子宮内膜増殖症などのリスクを高める可能性が指摘されています。特に、婦人科系の疾患を持っている方や、妊娠中・授乳中の方は、自己判断で飲む前に必ず主治医に相談する必要があります。また、海外製のサプリメントにも注意が必要です。海外製品は成分の含有量が日本人の体格に合わせて調整されておらず、一粒あたりの量が多すぎることがあるため、肝臓に負担をかけるケースも報告されています。さらに、「ノコギリヤシ」などの成分は、飲み合わせによっては血液をサラサラにする薬(抗凝固薬)の効果に影響を与えることもあります。安全に摂取するための鉄則は、パッケージに記載されている「一日摂取目安量」を必ず守ることです。「たくさん飲めば早く効く」というのは大きな間違いであり、かえって健康を害して髪の成長を妨げる結果になりかねません。自分の体に何を入れるのか、その成分とリスクを正しく理解し、体調に異変を感じたらすぐに使用を中止する勇気を持つことが、サプリメントと上手に付き合うための最低限のルールです。